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♯1
私は、ジェヴァルス銀河・バガンザー星団・第42惑星オモチョヤから、遥かこの太陽系惑星地球へとやってきた宇宙側人間です。地球から見た体で、宇宙側人間です。
私がこの惑星へとやってきた理由は只ひとつ。無差別に他銀河多惑星へと侵攻し、全てを滅ぼそうとする謎の宇宙側民族ゼヴューレンから、このホシを守る為救う為。が為。
ゼヴューレンは、その科学の粋を結集してつくった民族強化外骨格「ヴァー」を用いて、この星の人類、所謂地球側人間の抹殺を企んでいるのです。
強化外骨格ヴァーの恐ろしさは、その装着の手軽さに在ります。腰に巻いたベルト状機器の安全装置をはずし、スイッチを押すだけで、蒸気が噴出。
その蒸気を一瞬にして固着させることによって、その人間の身体は、身体性能を数倍数十倍まで引き上げる強化外骨格に包まれるのです。奴等はその恐ろしい力を用いて、全ての地球側人間を亡き者にしようとしているのです。
しかし、それに対し我々は、惑星間スパイの手を用い、その技術を盗用。我々専用の強化外骨格「シャー」の開発に成功しました。これを装着することによって、我々はヴァーに対抗する大いなるチカラを得たことになったのです。
そして、遥かすごい万光年。卑猥な意味じゃないですよ。万光年を経て、人体保冷技術を用いて、遥かすごい万年を掛け、ゼヴューレンからこの地球を守る為救う為、が為、やってきた次第な訳です。
マザーコンピューター・トモチャンのゼヴューレンの侵攻経路予測の結果。私が降り立ったのは、この太陽系惑星・地球・日本・群馬県・棗市・目町という町。
私よりも数時間早く奴等に送り込まれたのは、ヴァー骨格を纏う宇宙側人間「ナソゼンヴァー」。ちなみに、ナソゼンというは、地球の言葉に直すと「きくらげ」という意味です。
ゼヴューレンの宇宙側人間に姓名という概念は存在しません。この名称は、我が惑星に存在する物質から用いた名を冠詞とし、ヴァーをつけ我々が勝手にそう呼んでいるだけです。ナソゼンヴァーはきくらげに似ている。
私はすぐさま、町で暴れるナソゼンヴァーを発見し、自らもトゥライシャーを纏い(トゥライ=かっこいい)奴と対決しようとした、その時です。
驚いたね。この太陽系・地球・日本・群馬県・棗市・目町という場所の科学技術の粋には。
「鉄砲」と呼ばれる殺戮兵器を持った地球側人間が、一瞬にして、ナソゼンヴァーを穴だらけ・蜂の巣にしてしまったんですよ。
血液を噴出させながら絶命するナソゼンヴァー。きくらげに似た、その凶悪な外装は脆くも崩れ去り、彼は悲しそうな目をして地面へとうつぶせに倒れました。
そして、恐ろしいことに、あの青い御揃いの服に身を包んだ地球側人間たちは、こともあろうか、この星を救いにきたこの私に向かって「あそこにも居るぞ」などと言いながら、その大量決戦殺戮兵器・正式名称「ニューナンブ」と呼ばれるものを乱射してきたのです。
私は大腿部に弾丸をかすり、大怪我をし、泣きながら逃げだしました。「ヒィー」と言いながらね。
鉄の塊のようなものを筒の中に入れ、爆発による推進力を利用して連続で射出する…?。とにかくよくは解りませんが、我々の銀河では、まったくもって理解できない発想です…。どうして、あんなこわいことが思いつくのだろう…。こわすぎる。
だが、この分ならゼヴューレンからの次なるヴァーが現れたとしても、この惑星は大丈夫だろう。公園に艇駐してきた個型宇宙艇へと戻り、私は還ろう。私の故郷へ。
しかし、次の瞬間私が目にしたのは、無惨にも変わり果てた個型宇宙艇の姿だった。
めちゃくちゃなことになっていた。あれは、地球側人間の子供達だろうか。私の宇宙艇を新しい遊具か何かと勘違いしたのか、上にのり落書きをし、中でお菓子を食べジュースを呑み、精密機器が精密機器が、コックピットが、でろでろである。げしゃげしゃである。
精密さが全てと言っていいほどの私の艇は、ハルチャン号は、もう永久に動くことはできなくなってしまっただろう…。もうどうしよう。また涙が出てきた。しかし、とりあえず…。
「ガキこらぁーーーー!!!!」
つづく
私は、ジェヴァルス銀河・バガンザー星団・第42惑星オモチョヤから、遥かこの太陽系惑星地球へとやってきた宇宙側人間です。地球から見た体で、宇宙側人間です。
私がこの惑星へとやってきた理由は只ひとつ。無差別に他銀河多惑星へと侵攻し、全てを滅ぼそうとする謎の宇宙側民族ゼヴューレンから、このホシを守る為救う為。が為。
ゼヴューレンは、その科学の粋を結集してつくった民族強化外骨格「ヴァー」を用いて、この星の人類、所謂地球側人間の抹殺を企んでいるのです。
強化外骨格ヴァーの恐ろしさは、その装着の手軽さに在ります。腰に巻いたベルト状機器の安全装置をはずし、スイッチを押すだけで、蒸気が噴出。
その蒸気を一瞬にして固着させることによって、その人間の身体は、身体性能を数倍数十倍まで引き上げる強化外骨格に包まれるのです。奴等はその恐ろしい力を用いて、全ての地球側人間を亡き者にしようとしているのです。
しかし、それに対し我々は、惑星間スパイの手を用い、その技術を盗用。我々専用の強化外骨格「シャー」の開発に成功しました。これを装着することによって、我々はヴァーに対抗する大いなるチカラを得たことになったのです。
そして、遥かすごい万光年。卑猥な意味じゃないですよ。万光年を経て、人体保冷技術を用いて、遥かすごい万年を掛け、ゼヴューレンからこの地球を守る為救う為、が為、やってきた次第な訳です。
マザーコンピューター・トモチャンのゼヴューレンの侵攻経路予測の結果。私が降り立ったのは、この太陽系惑星・地球・日本・群馬県・棗市・目町という町。
私よりも数時間早く奴等に送り込まれたのは、ヴァー骨格を纏う宇宙側人間「ナソゼンヴァー」。ちなみに、ナソゼンというは、地球の言葉に直すと「きくらげ」という意味です。
ゼヴューレンの宇宙側人間に姓名という概念は存在しません。この名称は、我が惑星に存在する物質から用いた名を冠詞とし、ヴァーをつけ我々が勝手にそう呼んでいるだけです。ナソゼンヴァーはきくらげに似ている。
私はすぐさま、町で暴れるナソゼンヴァーを発見し、自らもトゥライシャーを纏い(トゥライ=かっこいい)奴と対決しようとした、その時です。
驚いたね。この太陽系・地球・日本・群馬県・棗市・目町という場所の科学技術の粋には。
「鉄砲」と呼ばれる殺戮兵器を持った地球側人間が、一瞬にして、ナソゼンヴァーを穴だらけ・蜂の巣にしてしまったんですよ。
血液を噴出させながら絶命するナソゼンヴァー。きくらげに似た、その凶悪な外装は脆くも崩れ去り、彼は悲しそうな目をして地面へとうつぶせに倒れました。
そして、恐ろしいことに、あの青い御揃いの服に身を包んだ地球側人間たちは、こともあろうか、この星を救いにきたこの私に向かって「あそこにも居るぞ」などと言いながら、その大量決戦殺戮兵器・正式名称「ニューナンブ」と呼ばれるものを乱射してきたのです。
私は大腿部に弾丸をかすり、大怪我をし、泣きながら逃げだしました。「ヒィー」と言いながらね。
鉄の塊のようなものを筒の中に入れ、爆発による推進力を利用して連続で射出する…?。とにかくよくは解りませんが、我々の銀河では、まったくもって理解できない発想です…。どうして、あんなこわいことが思いつくのだろう…。こわすぎる。
だが、この分ならゼヴューレンからの次なるヴァーが現れたとしても、この惑星は大丈夫だろう。公園に艇駐してきた個型宇宙艇へと戻り、私は還ろう。私の故郷へ。
しかし、次の瞬間私が目にしたのは、無惨にも変わり果てた個型宇宙艇の姿だった。
めちゃくちゃなことになっていた。あれは、地球側人間の子供達だろうか。私の宇宙艇を新しい遊具か何かと勘違いしたのか、上にのり落書きをし、中でお菓子を食べジュースを呑み、精密機器が精密機器が、コックピットが、でろでろである。げしゃげしゃである。
精密さが全てと言っていいほどの私の艇は、ハルチャン号は、もう永久に動くことはできなくなってしまっただろう…。もうどうしよう。また涙が出てきた。しかし、とりあえず…。
「ガキこらぁーーーー!!!!」
つづく
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